「最近ちょっと変…?」それは認知症のはじまりかも
「同じことを何度も聞くようになった」
「財布や鍵の場所が分からなくなることが増えた」
こうした変化は、単なる“老化”ではなく認知症の初期症状かもしれません。
この記事では、認知症の早期発見に向けて、家族が気づきやすいサインや、初期対応のポイントについて、事例とともに客観的に解説します。
この記事のポイント
・認知症の初期症状チェックリスト
・家族が見逃しやすい「グレーな変化」
・受診や支援につなげるための初動アクション
認知症の初期症状:家族が気づく5つのサイン
- 同じ話を繰り返す
数分前の出来事を完全に忘れている場合、短期記憶の障害が疑われます。 - 日付・曜日・場所の混乱
予定を何度も確認したり、今日が何日か分からなくなることが増えます。 - 慣れた場所での迷子
近所のスーパーや自宅近くで道に迷うケースは、空間認知の衰えの可能性があります。 - 家事の段取りミス
食事の準備を途中で忘れたり、調理中に火を止め忘れるなど、注意力の低下が見られます。 - 被害妄想的な発言
「誰かに財布を盗られた」など、根拠のない主張が増えることもあります。
「年齢のせい」で片づけてはいけない理由
多くの家族が「年のせい」「疲れているだけ」と見過ごしてしまうことがありますが、認知症は早期発見・早期対応がカギです。
医療機関での早期診断により、症状の進行を遅らせる治療やケアプランの作成が可能になります。
受診までのステップと声のかけ方
- 記録をつける
異変の頻度や具体的な出来事をメモしておくことで、医師への説明がスムーズになります。 - 自然な誘導を心がける
「最近ちょっと疲れてるみたいだから、一度診てもらおうか」と、病気を指摘せずに促すのが効果的です。 - 地域包括支援センターに相談
本人が拒否する場合、家族だけでの相談も可能です。
家族間での情報共有と記録の重要性
異変に気づいても、家族間での情報共有ができていないと、支援サービスの活用や介護方針の統一が難しくなります。
近年は、介護の記録や相談内容を、家族で共有できるブログやクラウドサービスで管理する人も増えています。
たとえば、ロリポップ!のような簡易サーバーを使えば、日々の記録やメモをネット上にまとめて、介護スタッフやケアマネとも共有しやすくなります。
まとめ:「気のせい」かどうかを見極めるのは家族の観察力
認知症の初期段階では、本人が自覚していないケースも多く、日常の中で変化に気づけるのは家族です。
「年のせい」と流さず、違和感を記録し、早めの受診や支援につなげることで、本人のQOL(生活の質)を守ることができます。
「いつもとちょっと違う」と思ったら、その気づきが支援の第一歩になるかもしれません。
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